のっちょちょ

読書感想とか投資信託とか、個人メモです

【本】職場の問題地図 ☆5

参考になった。日々の仕事で活かしたい。定期的に読み返したい

・手戻りは上流で防ぐ
・上司・部下の意識がズレてる
・仕事の所要時間を見積もれない
・何を、どこまでやればいいのか、が曖昧
・5つの要素で仕事をとらえる
目的、インプット、成果物、関係者、効率(時間、工数)

職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方

職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方

2017振り返り

2017年はブログに書いただけで、56冊本を読んだ。予定以上だったと思う。
来年は数は少なくても良いので、難しめの本にも挑戦したい。
今年読んだ本で、個人的に良かったのは以下

原因と結果の経済学
イーロンマスク未来を創る男
僕らが毎日やっている最強の読み方
人工知能は人間を越えるか
捨てられる銀行
総理

notyo777.hateblo.jp
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【本】お金は寝かせて増やしなさい ☆4

インデックス投資についてポイントがまとめられている。
個人的には以下が参考になった。
金利が今後上がった場合に日本債券ファンドの評価額は下がるので、日本債券の投資信託より、10年変動国債か、ネット銀行の定期預金が良い。
・出口戦略(積み立てたお金を切り崩していくかの情報は少ない)

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

【本】教養としての社会保障 ☆4

分かりやすい。
意外に思うことが書かれていた。
・北欧は高福祉の国だが、日本人が思っているほど優しい国ではない。簡単には病院で診てもらえない、大企業であっても経営破綻したら国がサポートしない。
・日本は小さい政府。世界で見ると、GDPの割には公務員少ない、子育て支援が少ない、教育にもお金をかけていない。
・日本の皆保険制度は奇跡。少ない予算で高い医療を提供できていると世界が絶賛。
ただし、それが実現できているのは医療関係者の異常な勤務時間のおかげ。
・経済(労働)と社会保障は一緒に考えないと上手くいかない。働く期間を長くしないと年金が持たないので。その意味で厚生労働省を作ったのは間違っていない。
セーフティネットを整えることでチャレンジできて経済成長できる


教養としての社会保障

教養としての社会保障

【本】生産性 ☆3

・長時間で成果を出すのは限界がある。少ない労力でアウトプットを多く出す(生産性を上げる)に注力すべき
・トップパフォーマーは優秀だから放置するのではなく、より難しい仕事を与える、ライバルや目標になる人を教えるなどでより生産性を上げられるようにする
・生産性が低い人も放置せず教育する。組織全体での生産性アップを目指すべき
・評価が低い人は会社から期待されていないと思いモチベーションが下がるので、期待していることをしっかり伝えてフォローする。
・生産性改善を目指しているのに、ストップウォッチで時間を計測しないのはあり得ない

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

【本】「原因と結果」の経済学 ☆5

「因果推論」の基礎を非常に分かりやすく解説している。
統計学機械学習など流行っているが、初心者は因果関係と相関関係を一緒に考えてしまいがちなので、「因果推論」は誤解を防ぐために必須の知識だと思う。
以下、概要

・因果関係を確認する3つのチェックポイント
①全くの偶然ではないか、②第3の変数は存在しないか、③逆の因果関係は存在しないか

・因果関係を調べるには「反事実」と比較する。実際にはタイムマシンがない限り、本当の反事実は発生できないので、経済学者はもっともらしい値で埋めようとする。具体的には以下のような方法がある。
ランダム化比較試験:理想系、実験で比較する
メタアナリシス:複数の研究結果を一つにまとめたもの
疑似実験:観察データと統計的な手法を用いて実験を実施した状態を疑似的に作りだす(差の差分析、操作変数法、回帰不連続デザイン、マッチング法など)
回帰分析:疑似実験もできないようなデータから分析する。単回帰分析と重回帰分析がある

・内的妥当性と外的妥当性。たとえば、米国人の実験結果が、体格が異なる日本人に当てはまるとは限らない

・因果推論の5ステップ
①原因は何か(具体的に)、②結果は何か(具体的に)、③3つのポイントを確認、④反事実を作りだす、⑤比較可能になるように調整する

・ABテストもランダム化比較試験の一種

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

【本】経済と国民 ☆4

ドイツの政治経済学者リストの学説をもとに、自由貿易の危険性を説く。(著者は保護貿易の方が国益になると考えている。)
難しかったが、前半は以下のような内容だと思う。

自由貿易の1つの考え(リカードの定理)は、極端な仮定を前提としており、現実には当てはめられない。
例えば、労働は常に完全雇用、自由に流動できる。生産は規模に関して収穫不変 など
・実際には生産規模が大きくなると「収穫逓増」するので、グローバル化により海外から安いものが流れてきて、国内の生産規模が小さくなると、GDPが大きく低下する。
・別分野の仕事へ変えることは簡単ではないので、非熟練労働者の賃金が下がる
・技術開発投資にかけられるお金が減り、将来の産業も成長しない
・金融の規制緩和は、投資家による短期的な利益要求を生み、企業は長期的な投資が難しくなった。

・経済発展は「分業」と「結合」による収穫逓増現象。それを支えるのが「制度」。例えば、法律、貨幣、輸送手段、警察、司法制度
・輸送手段は大事なインフラ。道路、鉄道網などにお金をかけるのは効果がある。

自由貿易は世界的の資産をゼロサムで奪い合う傾向があるので、
国内の産業を保護して、育てて、「収穫逓増」して経済成長させていくべきという考え。
と理解した。

経済と国民 フリードリヒ・リストに学ぶ (朝日新書)

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